近頃SNSを見ていると、台湾には驚くような写真が撮れるスポットが沢山あることに気がつきます。
でも観光客の皆さんにとっては限られた滞在時間。できるだけシンプルで効率的に行ける所がいいですよね。
今回は台北からも簡単に行ける “台湾のブラーノ島”の異名を持つ、メルヘンチックな港町「正濱漁港彩色屋(ジョンビン ユーガン ツァイサーウー)」へご案内します。
まずは《台北→基隆》へ電車1本で45分
正濱漁港彩色屋は台北にほど近い基隆市にある港町です。
基隆駅までのアクセスはとてもシンプル。「台北駅」または「松山駅」から台湾鉄路(略称:台鐵)に乗っておよそ45分です。
基隆駅までは電車がおすすめ
- 基隆駅が終点なので初心者も安心
- 駅は窓口があるので困ったときも安心
- 悠遊卡(交通系ICカード)も利用可能
駅で切符を購入してもOKですが、台湾の交通系ICカード「悠遊卡(ヨンヨンカー)」をチャージしておけば、日本国内のSuica等と同様にワンタッチで乗降車できるのでおすすめです。
ベーシックな悠遊カードは台湾現地では100元(約450円)ですが、期間限定デザインやキーホルダー型など、多種多様なタイプも発売されており、それらの価格帯はさまざま。交通系ICカードとしてだけでなく、ここ最近はコレクターもいるほど人気が高まっています。
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基隆→《正濱漁港彩色屋》はバスで20分
基隆駅に着いたら南口へ向かいましょう。
こちらでは現在、大型バスターミナル「基隆城際轉運站」が建設中。先駆けて今話題のメタバースの体験施設がオープンしています。
近未来的な卵型オブジェの前の大きな道路を渡れば「基隆市公車總(基隆市バスターミナル)」です。クラシックな歴史建築「陽明海洋文化藝術館」の横にあるので、すぐに分かりますよ。
正濱漁港彩色屋方面に向かう主なバス
- 正濱漁會大樓…101、103、104
- 正濱派出所…101、103、104
- 和平橋頭…101、102、(103、104)
※102は港沿いルートではありません
※103・104「中正路正浜路口」下車も
到着可能ですが車道を数分歩きます
「基隆市公車總(基隆市バスターミナル)」よりバスに乗車し、20分ほどで正濱漁港彩色屋に到着します。
周辺にはいくつかバス停がありますので、まず何から楽しむかで降車するバス停を選ぶとスムーズです。ぜひ下記を参考にしてみてください。
港を散策するなら【正濱漁會大樓】下車
バス停「正濱漁會大樓」を降りるとすぐにレトロな建物が目に入ります。
こちらの漁会正濱大楼は、1935年(昭和10年)に竣工。歴史的建築として基隆市の文化資産としても登録されています。
建物の裏手へまわると漁港が開けています。
港にはたくさんの船が停泊していました。実際に仕事をしている方もいらっしゃるので邪魔にならないよう散策しましょう。
5分ほど歩くと正濱漁港彩色屋のカラフルな街並みに到着します。
まずカフェで休憩なら【正濱派出所】下車
「正濱漁會大樓」の次のバス停が「正濱派出所」です。
港の散策を省略して、正濱漁港彩色屋に直行したい方はこちらのバス停が便利です。
急カーブの手前にあるバス停で、交通量も多いので歩く際には車にご注意を。車道沿いではなく、真っ直ぐ港に向かって歩くと右手にカラフルな正濱漁港彩色屋が見えてきます。
正濱漁港は1934年(昭和9年)の日本統治時代に開港。当時は台湾最大の漁港として大いに繁栄しましたが、時代の変遷とともに寂れてしまいます。
その後、町おこしの一環として建物群を色鮮やかにペイントしたことで、今や国内外から注目される人気スポットとして生まれ変わったのです。
一帯には個性的なカフェなどの飲食店が並び、観光客はゆっくりと港を眺めながら休憩することができます。
ここ正濱漁港彩色屋の足元から、港沿いに歩いて対岸へ向かえば最高の撮影スポットが待っています。
先に写真を撮りたいなら【和平橋頭】下車
到着したらすぐに正濱漁港彩色屋のベストショットを撮影をしたいという方におすすめのバス停「和平橋頭」。
バス停の並びには撮影デッキも用意されており、いつも写真撮影を楽しむ観光客で賑わっています。
その位置からのアングルであれば正濱漁港彩色屋の最高の全景ショットを撮ることができます。
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夜にもうひと遊びできる人気観光地2選
フォトジェニックな港町を満喫したあとは、あの人気の観光地にも立ち寄ってみませんか。
ちょうど夕方〜夜に賑やかになる効率的な小旅行にぴったりのプランを2つご紹介します。
寄り道①グルメスポット《基隆廟口夜市》
グルメをメインに寄り道するなら基隆廟口夜市がおすすめです。
基隆駅から徒歩10分ほどのところに位置する基隆廟口夜市は、さすが海が近いとあってシーフードの屋台グルメが充実。
シーフード好きの私は、この夜市のためだけに基隆を訪れることさえあります。
個人的によく訪ねる店は、「屋台番号5:吳記 螃蟹羹(ウージー パンシエガン)」。
たぶん、この夜市の中でも一番といっていいほど有名店ではないでしょうか。
名物の螃蟹羹(蟹肉のとろみスープ)と油飯(台湾風おこわ)のセットは、台湾人に古くから愛されてきた人気メニューです。
あとは稀にジューススタンドで見かける「葡萄牛奶(ぶどうミルク)」は逃さず飲んでいます。パパイヤミルクとはまた違う想像を超えた美味しさですよ。
※正濱漁港彩色屋から直接基隆廟口夜市に行く場合はバス停「仁二路」で下車して徒歩3分です。
寄り道②夜景スポット《九份老街》
台湾旅行といえば九份老街というほど人気の観光地ですが、じつは基隆からバス1本で行くことができます。
1時間ほどで到着するので、昼は基隆で遊び、夜は九份で夜景を満喫する…といった超効率的な観光プランが楽しめます。
バス乗車時に心配な場合は、運転手さんにメモやスマートフォンで行き先を文字で見せて確認すると安心です。
親切な運転手さんだと「着いたよ」と大きな声で教えてくれたりします。
最新のバス情報はこちらでご確認ください。空欄にバスの路線番号を入れるとルートが表示されます。